近畿の6月倒産254件、負債総額508億円余 コロナの影響広がる

帝国データバンク大阪支社のまとめによると、近畿2府4県で6月に倒産した企業は前年同月比で50%余増の254件、負債総額は508億円余に上り、2019年2月の1,340億円以来1年4カ月ぶりの大きさとなった。
近畿の企業倒産は1月から4月までは200件未満で推移していたが、5月が52件にとどまった。ただ、これはコロナの感染拡大で緊急事態宣言のもと外出自粛で弁護士の手続きが遅れたためで、6月の倒産数にはこの反動も加わっているとみられる。いずれにしても新型コロナの影響がじわりと広がりつつあることは間違いない。
6月の負債総額が久し振りに増えたのは、大阪に本社がある旅行会社、ホワイト・ベアーファミリーとその持株会社が民事再生法の適用申請し、その負債総額が350億円余に上ったことが大きな要因。