月別アーカイブ: 2020年6月

法定協議会で大阪都構想協定書案を可決 自民党大阪府議団が賛成へ

現在の大阪市を廃止し、現在の24区を4つの特別区に再編する「大阪都構想」の協定書案が6月19日、法定協議会で大阪維新の会、公明党、そして自民党大阪府議団の賛成多数で可決された。共産党と自民党大阪市議団は「いま必要なのは新型コロナウイルスへの対応で、大阪市の廃止ではない」などとして、この協定書案に反対した。
協定書案は今後、総務省の審査を経て、大阪府議会と大阪市議会に諮られる。大阪市の松井市長は、今年11月1日に大阪市の有権者を対象に、2度目の住民投票を実施したいとの考え方を示した。

ピーチ 国内12路線で運航再開 都道府県をまたぐ移動の自粛緩和で

LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは6月19日、全国で都道府県をまたぐ移動が緩和されたため、運休を続けていた国内12路線の運航を再開した。これにより、ピーチは国内22路線すべての路線で運航を再開したことになる。
なお、同社では国際線は多くの国々で入国制限が続いているため、いぜんすべての便を運休している。

大阪府 6/30から新型コロナワクチンの治験開始 全国初

大阪府の吉村知事は6月17日、新型コロナウイルスのワクチンの実用化に向けて、6月30日から大阪市立大学の医療従事者20~30人を対象に、開発中のワクチンを投与する治験を行うことを明らかにした。
府では、安全性が確認できれば10月に数百人規模で治験を行ったうえで、年内に20万人分のワクチンを製造することにしている。2021年春から秋にかけて国の認可を得て実用化につなげたいとしている。府によると、新型コロナのワクチンの治験は全国でも初めてという。

新型コロナ抗体保有せず 大阪で0.17% 3都府県で抗体検査

厚生労働省は6月16日、東京、大阪、宮城の3都府県でおよそ8,000人を対象に行った新型コロナウイルスの抗体検査の結果を発表した。抗体を保有している人の割合は東京で0.1%、大阪で0.17%、宮城で0.03%で、大半の人が抗体を保有していないことが明らかになった。検査は6月1~7日にかけて、20歳以上の男女合わせて7,950人を対象に実施された。

関電 金品受領問題で旧経営陣5人に19億円の損害賠償請求へ

関西電力(本社:大阪市北区)は6月15日、経営幹部らによる金品受領問題で臨時の監査役会を開き、八木誠前会長ら5人の旧経営陣に対し、合わせて19億3,600万円の損害賠償を求める訴えを起こすことを決めた。関西電力では今週中にも大阪地方裁判所に提訴する方針。

新型コロナ関連倒産244件に、破綻は全国43都道府県に広がる

東京商工リサーチのまとめによると、6月12日17時現在、新型コロナウイルス関連の経営破綻(負債額1,000万円以上)は全国で244件(倒産172件、準備中72件)に達した。月別の発生状況をみると、2月2件、3月23件、4月84件、5月83件、そして6月は12日現在6件が判明している。
都道府県別にみると、長崎県で今回初めて経営破綻が判明し、福井、和歌山、鳥取、高知の4県を除く全国43都道府県で発生。東京都が53件(倒産45件、準備中8件)で最多。以下、大阪府22件(同15件、同7件)、北海道17件(同14件、同3件)、静岡県と兵庫県が各13件と続いている。業種別では最多が飲食業の37件、次いでホテル・旅館の宿泊業が35件、アパレル関連29件などとなっている。
経営破綻した244件のうち、従業員数が判明した232件の従業員数は8,111人に上った。従業員数が5人未満が75件(構成比32.3%)で、10人未満は120件(同51.7%)と半数を占めている。一方、300人以上はわずか5件(同2.1%)だった。
小規模・零細の企業や商店では、負債を膨らませても返済の見通しが立たないことから、制度融資や支援策などを活用せず、廃業や倒産を決断するケースも出ている。逆に制度融資で資金調達したの後に、破産を申請したホテルもある。
同社では現状、表面化した経営破綻は氷山の一角にすぎず、動向には目が離せないとしている。

ふぐ料理「づぼらや」閉店! 大阪・新世界に衝撃 100年の歴史に幕

大阪・新世界の老舗ふぐ料理店「づぼらや」が営業を再開しないまま、9月に閉店することを決めた。運営会社は、大勢で鍋を囲むスタイルの飲食店で”密”を避けながら、これまで通りに営業する見通しを立てられなかったとしている。
づぼらやは、大阪を代表する庶民的なふぐ料理の店で、ふぐをあしらった張り子の看板で広く知られ、観光名所の通天閣とともに、大阪・新世界を象徴するランドマークの一つとして長年親しまれていた。
1920(大正9)年に創業、今年で100年を迎える老舗で、新世界本店と道頓堀店の2店舗を展開している。両店は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、4月8日から休業していた。

センバツ32校を招き8月に甲子園で交流試合を開催 高野連

日本高校野球連盟は6月10日、理事会を開き、新型コロナウイルスの影響で中止になったセンバツ高校野球に出場が決まっていた32校を招き、8月に甲子園球場で各校1試合ずつの交流試合を行うことを決めた。開催時期は8月10~12日までと、15~17日までの合わせて6日間。1日最大3試合行う。この交流試合は公式戦として実施する。
ベンチ入りメンバーは増やす。センバツや夏の大会では18人までだが、今回の交流試合では1人でも多くの3年生に出場機会を与えるため、20人までベンチに入ることができる。組み合わせ抽選は7月18日にオンラインで行われ、開会式もオンラインでの開催を検討するとしている。

新型コロナウイルス関連倒産227件に 発生ペース加速

帝国データバンクのまとめによると、新型コロナウイルス関連倒産は6月8日15時現在、全国で227件(法的整理152件、事業停止75件)に上った。6月1日に200件を超え、その後も速いペースで増え続けている。
業種別上位はホテル・旅館の宿泊業が40件と最多で、以下、居酒屋・レストランなど飲食業30件、アパレル・雑貨小売店17件、食品製造業15件、食品卸業14件、建設業8件など。都道府県別上位は東京51件、大阪23件、北海道18件、兵庫・静岡各13件、福岡7件、神奈川・愛知・長野・新潟・福島・広島各6件などと続き、全国39都道府県に広がっている。

USJ 3ヵ月ぶりに営業再開 年間パスポート保有の府民対象

大阪のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、所在地:大阪市此花区)は6月8日、入場者を限定しておよそ3カ月ぶりに営業を再開した。14日までは年間パスポートを持っている大阪府民、15日から大阪府民、19日からは近畿2府4県に居住する人に拡大する。ただ、当面はそれ以外の地域に住む人の入場は認めない方針。
USJは、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、2月末から休業を続けてきた。8日の入場者は事前にインターネットで申し込んだ学生や家族連れが、QRコードをかざしてからゲートを通過していた。入場の際はマスクの着用が義務付けられる。