大阪市は小学校に入学する前の未就学児を対象に、5万円の給付金を支給することを決めた。対象となるのは9月1日時点で0歳から6歳までの未就学児を養育し、児童手当を受給している世帯。所得制限はないが、収入が安定している公務員は対象外。新たな手続きは不要で、10月末にも支給される予定。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で、収入が大幅に落ち込んだ子育て世代を支援する。
大阪市は対象となる未就学児およそ12万人分の給付金60億円余を盛り込んだ補正予算案を9月に開かれる市議会に提出する。
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“命の輝き”表現 「大阪・関西万博」公式ロゴマーク決定
2025年に開催される「大阪・関西万博」の実施主体、博覧会協会は8月25日、公式ロゴマークを発表した。全国から5,894作品の応募があり、最終候補5点の中から選考。大阪市浪速区のデザイン事務所の6人のグループが手掛けた作品を公式ロゴマークに選んだ。グループを代表してアートディレクターのシマダタモツさんが会見に出席した。
選ばれたのは、細胞をイメージした10余りの赤い球体が弾むように輪の形に連なっているデザインで、今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に通じる”命の輝き”を表現しているという。また、大阪らしいユニークさや存在感があることも評価された。球体が連なり形づくっているのがアルファベットの大阪の頭文字「O」と読み取ることもできる。
大阪・国立文楽劇場半年ぶりに再開 まず素浄瑠璃で公演
大阪市の国立文楽劇場(所在地:大阪市中央区)で新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底したうえで8月22日、およそ半年ぶりに公演が再開された。同劇場では、客同士が1m以上離れるよう座席数を半分以下に減らし、芝居の時間を従来より短く設定して休憩時間に換気を行った。また、来場者にマスク着用を義務付けたほか、入場時に消毒や検温も行った。再開初日の22日は豊竹咲太夫さんなどが人形を使わない、素浄瑠璃を演じた。
劇場では10月末から始まる本格的な公演も、コロナ感染防止対策を講じたうえで、予定通りの日数を行う予定。
近畿の熱中症6,000人超 8月中旬から急増 猛暑続き要警戒
総務省消防庁によると、近畿2府4県で6月以降、熱中症で救急搬送された人が6,194人に上っており、連日の猛暑続きで今後も警戒が必要だ。とくに急増したのが8月10~16日にかけての1週間で、この間に2,000人以上増えた。そして、これまでに10人が亡くなっているほか、88人が重症という。
関空 お盆の出入国者過去最低 前年比99.4%減のわずか4,200人
大阪出入国在留管理局の関西空港支局のまとめ(速報値)によると、関西国際空港のお盆を含む夏の繁忙期(8月7~16日)の総出入国者数は昨年の繁忙期(8月9~18日)と比べ、99.4%減のわずか4,200人にとどまった。この時期としては過去最低となった。新型コロナウイルス感染症による、政府の出入国制限の影響が大きい。
日本人の出入国者は1,160人、帰国者は970人、外国人入国者は480人で、前年同期と比べいずれも99%以上減少した。
ホンダなど4社がバッテリー交換式電動二輪車で実証実験
本田技研、川崎重工、スズキ、ヤマハ発動機の4社は8月19日、日本国内における電動二輪車の普及を目的に設立した「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」が、2020年9月より大阪府内で行われる交換式バッテリー電動二輪車実証実験「e(ええ)やん OSAKA」に連携していくと発表した。
eやん OSAKAは、一般社団法人 日本自動車工業会の二輪EV普及検討会が、大阪府、国立大学法人大阪大学と連携し、環境性能に優れた電動二輪車の普及および認知度向上、その活用による持続可能な都市交通戦略の検討を目的とした実証実験。
近畿のコロナ新規感染者297人 大阪府187人で全国最多に
近畿2府4県の新型コロナウイルスの新規感染者が8月19日、297人に上り、このうち大阪府は1日の感染者数としては東京の186人を上回る187人となり、また全国最多となった。また、大阪府では60代から80代の男女合わせて5人の死者が確認された。大阪府以外の19日の新規感染者数は兵庫県49人、京都府38人、奈良県10人、滋賀県7人、和歌山県6人だった。
大阪府・市、三菱UFJ銀行など大阪市内にベンチャー支援拠点
大阪府・大阪市、三菱UFJ銀行などは、大阪発のベンチャー企業を増やすため、融資や人材を引き合わせるなど支援のための拠点を大阪市内に設けることになった。大阪府庁で8月19日、連携協定の締結式が開かれ、大阪府、大阪市、堺市、三菱UFJ銀行などの責任者が出席した。
今後、三菱UFJ銀行がノウハウを提供して、今年度内に大阪市内にベンチャー企業の支援拠点を設けるという。運営にあたっては、関西の大手企業にも協力を求めていく。
大阪「うめきた」で1,500体超の人骨出土 江戸~明治期の埋葬跡
大阪市教育委員会、大阪市文化財協会は8月13日、江戸~明治時代に現在のJR大阪駅北側再開発区域「うめきた」(大阪市北区)にあった「梅田墓」について、発掘調査の結果、1,500体以上の埋葬人骨が出土したと発表した。
市内でこれほど多くの埋葬跡が一度に見つかるのは初めてで、全国的にも珍しい。これらは庶民階級の墓とみられ、今後は骨を調べ、葬送文化や生活環境などを詳しく分析する。発掘調査はうめきた再開発事業に伴って始まり、2017年2~6月の調査で墓地の南北端の石垣や約200体の埋葬人骨が見つかっている。
梅田墓は、江戸初期に天満周辺にあった墓を、現在の大阪駅の南側付近に集めたのが始まりで、その後、現在のうめきた南西部に再移転したとされる。大坂に7カ所あった「大坂七墓」の一つ。近松門左衛門の作品、浄瑠璃「曽根崎心中」や「心中天網島」などにも登場する。
関西私鉄と大阪メトロの4~6月決算 コロナでいずれも赤字に
関西の私鉄各社と大阪メトロの4~6月決算が8月12日出揃った。新型コロナウイルスの影響で鉄道利用者の減少が大きく響き、各社とも最終赤字となった。
阪急阪神ホールディングスは189億円の赤字。四半期での赤字は2009年の同時期以来11年ぶり。近鉄グループホールディングスは239億円、京阪ホールディングスは34億円、南海電鉄は25億円のそれぞれ赤字に陥った。このほか、2年前に民営化した大阪メトロも地下鉄利用者が大幅に減少したことで39億円の赤字となった。民営化後赤字となったのは、これが初めて。